プロジェクトチーム

ティム・クラーク

北斎研究プロジェクト代表。大英博物館アジア部日本セクション長。国内外で行われた日本の文化、芸術に関する多数の展覧会企画に携わり、日本美術についての著作も数多い。企画展「アーサー・ミラーコレクション 国芳」(於ロイヤルアカデミーオブアーツ、2009年)では企画とカタログの執筆を実施した。2011年には大英博物館出版部から『Hokusai’s Great Wave』と題した小冊子を出版している。大英博物館企画展「春画――日本美術の性とたのしみ」(2013年)の主任学芸員であり、カタログの執筆者の一人である。大英博物館企画展「北斎―大波の彼方に―」(2017年)ではあべのハルカス美術館の浅野秀剛館長と共同で企画の立案と実施をすすめ、さらに展覧会の開催にむけて英国のArts and Humanities Research Councilから助成を受け、ロンドン大学SOASと大英博物館との連携からなる北斎プロジェクトをたちあげた。

 

アンガス・ロッキヤー

北斎研究プロジェクト研究分担者。ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院にて東アジアを中心としたグローバル・ヒストリーを教える。また、学士の人材を集めグローバルなリベラル・アーツを推進するための教育・学習を支援する部局長を務めている。近代日本の展覧会と博物館について、そして日本におけるゴルフの歴史を研究対象としており、最近の著作では)「The logic of spectacle, c. 1970」(『Art History』30号、2007年)、「National museums and other cultures in modern Japan」(ダニエル・J・シャーマン編『Museums and Difference』、2008年)、「Expo fascism? Ideology, representation, economy」(アラン・タンスマン編『The Culture of Japanese Fascism』、2009年)がある。2005-2006年に大英博物館三菱商事・日本ギャラリーの改修にあわせティム・クラークと共同で展示内容の再構成に携わった。

 

ドミニク・オールドマン

北斎研究プロジェクト研究分担者。アンドリュー・メロン財団から助成を受け、大英博物館内にて研究プロジェクト「リサーチスペース」を立ち上げ、セマンティック・ウェブによる意味概念が形式化された研究環境の開発に取り組んでいる。博物館の専門学芸員であり、IT部門の副部長を務めている。法律とデジタルヒューマニティーズの学位を修了し、現在はオックスフォード大学の博士課程にて歴史的方法論とセマンテックウェブ技術を専門とする学際的な研究をすすめている。国際ドキュメンテーション委員会 (CIDOC)では、文化遺産データ公開の世界標準(ISO)を提案する概念参照モデル(CRM)についての専門委員会で、副会長を務めている。文化遺産に関するシステム開発を多数手がけており、大英博物館を含む博物館所蔵品公開システムにおいて最初にリンクト・オープン・データを導入した実績がある。最近の著作は「Zen and the Art of Linked Data: New Strategies for a Semantic Web of Humanist Knowledge in the New Blackwell's Companion to Digital Humanities」(『A New Companion to Digital Humanities 』、2016年)。

 

アルフレッド・ハフト

大英博物館日本セクション学芸員。ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院にて博士学位取得。江戸時代の浮世絵を中心に日本絵画における物語展開の役割について研究をすすめている。最近の著作は『Aesthetic Strategies of the Floating World 』(2012年)、「Affirming the Life Erotic:  Yoshida Hanbei’s Kôshoku kinmô zui (1686)」(2013年、Japan Review 26号)、大英博物館企画展カタログ『Hokusai: Beyond the Great Wave』(ティモシー・クラーク編、2017年)。

 

定村来人

米国スミソニアン協会、フリーア|サックラー美術館フリーア・リサーチフェロー。大英博物館アジア部客員研究員。東京大学博士課程満期退学。19世紀の絵師、河鍋暁斎について博士論文を執筆中。最近の著作に『暁斎春画 ゴールドマン・コレクション』(共著、2017年)など。2017年に全国4ヶ所を巡回した展覧会「これぞ暁斎! ゴールドマン・コレクション」のキュレーションに関わった。北斎研究プロジェクトでは、近代における北斎の受容に関心をもっている。

 

ステファニー・サンチ

北斎プロジェクトテクニカルリサーチアシスタント。大英博物館リサーチスペースと共同で、セマンティックウェブの技術を用いて、北斎の画業とその一生について、意味体系化された知識グラフの開発に取り組んでいる。国際ドキュメンテーション委員会(CIDOC )が提案する概念参照モデル(CRM)によってデータ相互の関係性を明らかにし、情報がもつ潜在的要素をひきだせるように情報を組織化していく。大英博物館所蔵の肉筆絵画、版画、版本と、外部の研究協力機関から提供されるデータをリンクト・データの仕組みによって組織化することで、総合的な学術データベースの構築を目指している。
チューリッヒ大学学士課程(東洋美術史、日本学、教育学)修了。イーストアングリア大学博士前期課程(博物館学)修了。江戸後期の視覚文化において知識がどのように創造され、広がり、またどのように解釈されていったかについて研究をすすめている。

 

松葉涼子

ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院ポストドクトラルリサーチアシスタント。立命館大学において博士学位取得。大英博物館と立命館大学アート・リサーチセンターとの共同プロジェクトとして大英博物館日本美術所蔵作品のデジタル化とその公開をすすめてきた。最近の著作は「近世歌舞伎研究とイメージデータベース」(『イメージデータベースと日本文化研究』、2010年)、「Intertwined characters: Parody images in Edo visual culture」(Andon99号、2015年)、「Fleurs du mal: Onnagata and Nanshoku in Edo-period Kabuki」(『A Third Gender: Beautiful Youths in Japanese Edo-Period Prints and Paintings (1600–1868)』、2016年)